仲良し兄弟を育てる秘訣「愛情は平等に」「対応は公平に」

もうタイトル通りで結論が出てしまっていますが、仲の良い兄弟姉妹にしたかったら、それぞれに「公平」でなければいけないと思う。

 

平等も間違いではないけれど、平等に注ぐのは愛情で、子どもに残るのは公平感なのかなと思う。

 

もちろん、男女でも性格でも年齢差でも変わってくるので、詳細は変わってくるけれど、何より軸となるのはまず「公平感」だと思うのです。

 

平等は、ぴったり同じものを与える

公平は、そのときのその子の状況にあったものを与える

 

こんなイメージです。

 

言葉遊びだと思う方にはスルーしてもらって問題ありません。

 

私は異年齢保育の保育園と、ベビーシッターをかけ持ちしているので、幼児の兄弟姉妹もしくはそれに近い子どもたちを見ている。

 

そして、大人の対応って、子どもが乳幼児のころから成人してからも、結局同じなんだろうなと感じるのです。

 

保育では、おもちゃの取り合いがあると、大人が間に入って声をかけます。

 

「平等に」同じおもちゃを人数分与えるときもあります。

 

それが叶わなければ、1つのおもちゃを2人以上の子どもが取り合うわけです。

この時点で「平等」ではない。

 

でも、時間を決めて順番に使ったり、場面に応じて適切な声かけをすることで、子どもたちは納得した顔をして、満足そうに遊びます。

これが「公平」っていうことなのかなと。

 

 

私の親は毒親で、私は三姉妹の長女です。

そういえば昔、姉妹ゲンカで次女に肩入れする親に「平等じゃない!」って怒ったことがありました。

毒父は「完全に平等にすることは不可能だ」と言いました。

 

いま思い返してみると、確かにその通り。

だけど、本当に言いたかったことは「自分ばかり我慢させられて不公平だ」ということなのだとわかります。

そしてそれに気づけなかった親もまあ、残念ながら脳機能が高くなかった。

 

その力関係はいまも続いていて、大人になってから複数家族を巻き込むトラブルがあったときも、親は次女に肩入れし、私の夫が出て行って話をしたことなんかもありました。義実家も、次女夫も、私の味方をしてくれました。だって、変なことしてる人は明らかだもの。。情けない。

 

「長女が我慢すれば三姉妹仲良し」というのが実家のやり方。幼少から結婚して家を出てまで、30年以上続くのですから、こわい家庭です。

 

こうした不公平感が、おもちゃの取り合いから始まって、大人になっても続いたら、「仲良し姉妹」「仲良し家族」なんて、実現できませんよね。

 

仲良しの兄弟姉妹は上の子で決まるとか言うのもあるようですね。

その「上の子」に理不尽を押し付けるのが、親のすることではありません。

 

 

私と10歳離れた妹は、私より3年以上早く個人の携帯電話(私は高校2年でガラケー、妹は中学入学と同時にスマホ)を買ってもらえた。

 

こういうのは、平等にはできない。

ガラケースマホか、中学生で持つか高校生で持つか、こんなのは完全に時代の変化が理由だから、「不公平だ」などとは微塵も思わなかった。何しろ10年も離れているんだから。

むしろ「妹ちゃんは、中学生でしかも初ケータイがスマホか〜。時代だね〜。良かったね〜。」と、なんともババア気分だった。

 

付け加えるなら、私は下の妹のことは好きだったので、むしろ妹が嬉しそうなのをみて、私も嬉しかった。

すでに兄弟姉妹のことを肯定的に受け止めていたら、「誰かばっかりずるい」とさえ思わないのかもしれない。

 

 

そういう物的で表面的なことじゃない。著しく違う場合は論外だけど。

比較せず、肩入れせず、客観的に公正に、見ていてもらえたと思えることが大事なんだ。

 

だってもし、「完全に平等」を実現しようとしたら、

 

長女が10歳のときにたまごっちを買ってあげたから、

 三女が10歳のときにもたまごっちを与えよう。←そもそも売ってる?笑

 

長女には成人式で振袖を買ってあげたから、

長男にも袴を買ってあげよう。←その後着る機会あるの?笑

 

長男が3歳のときは、何時間1対1で遊んであげたから

次男が3歳の時にも、何時間1対1で遊んであげよう←その間長男はどこへ?笑

 

となるわけで。

 そうじゃないでしょう。

 

親の行動が、子どもたちに対して完全に平等になるなんて、ありえない。

だけど、「それぞれ大事にされている」という公平感を与えることはできる。

 

 

ところで、うちは経済的にはしっかり公平感があった。

これは平等とも言えるかもしれない。

4年生大学で留学をした私は、奨学金をもらったとは言え、短大だった妹とは使用した金額が違かった。もう一人は、一人暮らしで遠方の6年生大学だが、奨学生で学費を免除されている。

このへんは、しっかり調整されて、差額を渡されているらしい。

 

おそらく一番お金が必要だったであろう私は、いくら妹たちに支払われていようと文句はない。妹たちも同じだろう。

 

 

経済的にも精神的にも、いろんな面で総合的に公平感を感じられたかどうか。

これがポイントなのかと思う。

 

ちなみに仲良し兄弟を持つ夫に

「不公平だと思うことなかったの?」と聞くと

「う〜ん。うちの母はそのへんしっかりやってくれたからなあ。」との返事。

「本当に1つもないの?」と食い下がってみたが

「ないね。それぞれ大事にしてくれたし、お金もトントンになるようにしてくれたし、本当にないよ。」だそうで。

 

そして最後にニヤッと笑いながら

「君のところは大変だね。」と悪い冗談をとばしてきた。

 

くそー悔しいー

私が兄弟姉妹を育てるときには、なるべく公平感が残るようにしてやるからなー!

 

 

 

 

 

syujin-wife.hatenablog.com