毒親から逃れて憧れの家庭へ〜安心して話し合いができる家は親子ともに成長できる〜

私は昔から、ニュースでもアニメでも、何かのトピックについて話し合ったりできる家庭に憧れていました。なぜなら現実は、さすが毒親。ニュースを見ていて私が「これはこうなの?」「あれはああだからかな?」と言うと、「違うだろう」「馬鹿じゃないの」「さあ知らない」と、不機嫌、否定、無関心でほとんどの話題を消されてきたからです。それが毎度のことだったので、中高生以降は思ったことがあっても何も言わなくなりました。何か感じたことや思ったことを口にして傷つくのが恐かったからです。
 
例えば私が小学校低学年の頃、通学時に見たある政党のビラに「日本はアメリカの言いなりをやめよう」という趣旨のことが書かれていました。単純に疑問を持った私が、「ねえねえ、日本ってアメリカの言いなりなの?」と聞くと、ひどい剣幕で「誰がそんなこと言ったんだ! 学校の先生か!」と怒り始め、私が説明すると「なんだ。ったくしょうがねえな。」と馬鹿にしたような見下したような言い方をされて会話は終了しました。
 
そのくせ、新聞を読め、ニュースを見ろと強要し、一体インプットだけさせて何がしたかったのか、全くわかりません。
 
でも、いまの家は違います。わりとなんの話題でも、お互い興味のあることは素直に意見を出し合えます。
 
直近のトピックは「子どもにテレビは必要か」でした。私たちは現在、テレビを所有していません。はじめは、私は「不要」と言い、主人は「テレビ垂れ流しも必要」と言っていて、意見が割れていました。でも、お互い意見を出し合っていくうちにたどり着いたのは「ものがテレビであれなんであれ、子どもが何に興味を持っているのかよく観察し、必要なものを適切なタイミングで提供することがもっとも重要」という結論でした。だから結局、テレビ自体はその時期が来たら臨機応変に導入を検討しよう、というところに落ち着きました。使い方次第でメリットデメリットありますしね。テレビ要不要の議論から始まって、もっと根幹の部分にたどり着けたのは大きかったと思っています。
 
もう1つ最近のやりとりで印象に残っているのは「ら抜き言葉をどう思うか」です。実は、私が高校生くらいのときに、実家でも同じ話題が出たことがありました。といっても、このときはテレビの特集かなにかでやっていて、親が一方的に「ら抜き言葉はみっともない。ダメだこんなの乱れてる。」と一蹴して終わっただけでした。もちろん私は何も口を出しませんでした。
 
しかし、実際には私は、「ら抜き言葉を使うのは合理的な理由がある」と思っていて、かつ「言葉は少しずつ変化していくもの」だから「変化を受け入れる姿勢も必要かもしれない」と思っています。ただ、私自身は変化に寛容でありながらも、現時点では公式に認められていないものであることと、一定数の人は不快に思うことを考慮して、自分ではら抜き言葉は使わないつもりでいます。
 
そんな話をしたら、主人は私の答えが意外としっかりしていたことに感銘を受けてくれたようで、照れくさいけど私は正直嬉しかったんです。それ以外にも、本を読んで思ったことや、生活していて感じたこと、いろんな話題を共有したり、議論したりできます。健康な家はこれが当たり前なのかもしれませんが、くだらない話題からそうでない話題まで、怯えることなく考えを出し合えるのが、私にとってはとても楽しいのです。
 
 話題はなんでも良いし、私たち夫婦二人で話していても、同じ意見になるときばかりではありません。でも、話してみると、自分では思いつかなかった見方をできたり、アイディアを聞けたり、と発見がたくさんあって面白いなと思えるのです。もしここに子どもがいたら、また何か違った新しい見方を話してくれるのではないかという可能性を考えると、もっと面白いと思います。
 
子どものいる家庭では、親子というくくりだけで見ないで、違う世代の人が住んでいるという見方もしたいものですね。違う人格、違う年齢、違う職業の人たちが集まって、安心して価値観をみんなで前向きにシェアできたら、親も子どもも成長できる。しかも、子どもは年齢の離れた人とも自信を持ってお話しできる人間になれると思うし、自分の価値観も相手の価値観も尊重し、認め合えるようになる。さらにいえば、親世代の考え方との違いなどを冷静に客観的に分析するようになる可能性も十分にあると思います。家庭だからできるこのチャンスとメリットはぜひ生かしたいものです。

 

原因論を目的論に〜『嫌われる勇気』を読んでうつ病を楽に受け入れる方法〜

うつ病になったせいで、周囲の人と同じような経歴を辿れなかった。自分は他の人より条件が悪いせいで、人生がうまくいかない。そんなふうに悲観的に捉えていました。でも、原因論で考えるだけでなく、目的論にそって考え直してみると、案外すんなりありのままの自分を受け入れられるようになりました。はじめは戸惑うかもしれませんが、原因論で悩んでいる方は、目的論を使ってちょっと発想を変えてみると楽になるかもしれません。以下、私の場合を具体例としています。

 
目的論の考え方
アドラー心理学では目的論の考え方をとるそうです。
原因論だと、うつ病のせいで活動ができない
目的論だと、うつ病のおかげで活動しなくて良い もしくは 活動したくないからうつ病になった
ということになる。
 
はじめて目的論で考えたときには
「違う! なりたくてうつ病になったんじゃない!」
と叫びたくなりました。
 
でもここ最近、症状が落ち着いてきてからは、
「ゆっくり休んでいろんな傷を治療できて良かった」
「この休みの時間は必要だったんだ」と思えるようになってきました。
 
こうやって受け入れられるようになってから、改めてアドラー心理学の目的論に当てはめてみると、すんなり納得がいきました。
 
私の場合は、就職活動が始まる前にうつ病になりました。もしうつ病になっていなかったら、確かにどこかには就職していたでしょう。でも、きっと体調不良で3日ともたなかったはず。数ヶ月仕事ができていたとしても、いつかどこかで破綻していたと想像します。そして両親からも執拗に叱責されていたでしょう。
 
でも、うつ病になったおかげで(もううつ病の症状にはコリゴリではありますが)、「休まなきゃいけない」ということがわかったし、毒親である両親との関係も見直すきっかけになりました。
 
だから、「うつ病のおかげで休みを得られた」「休みを必要としていたからうつ病になった」、といった表現がしっくりくるなと思いました。
 
うつ病再発の不安も和らげてくれる
そしてもし、原因論で考えると、「またうつ病になったら病気のせいで活動できなくなる」といって、再発に不安を感じやすくなります。しかし目的論で考えると、「もしまた活動できなくなったら、それはお休みしないといけないときなんだ」といえるので、受け入れやすくなります。
 
苦手を受け入れやすく
他にも、混んでる電車や人混みが極端に苦手だったり、大人数いるところでのコミュニケーションが好きではなかったり、いろんな苦手が存在します。このときも、原因論で考えると「これのせいで外出できない」とか「これさえなければ仕事ができるのに」とか言いたくなりますが、目的論で「仕事したくないから苦手を作り出している」と仮定してみます。
 
はじめはやっぱり、「サボりたがり」のような否定的な響きがしますが、そういうことではありません。「電車通勤や混雑する場所での勤務を望んでいない」という自分の希望がはっきりしてきます。じゃあ、自分は大多数の人よりも仕事の条件が多くなってしまうかもしれないけど、どういう仕事だったらできるか? と前向きに考え始めることができます。

 

強い人には通用しない?

ところで、主人とこの話をしたところ、「こう言っちゃあなんだけど、この2つの違いは重要なの?」と聞かれました。私にとっては重要な違いなんですが、主人いわく「俺のように図太い神経を持っていれば、不可能性についてどんな言い方をしても関係ないよ。」と笑っていました。

 うつ病のせいで活動できないにしても、活動したくないからうつ病になったにしても、「寝たほうが良いに変わりはないんだから堂々と寝てれば良い」ということでした。考え方の出発点はさておき、主人のほうが早く「じゃあどうすれば良いか」という解決策を導き出そうとしているみたいですね。しかも、「堂々と寝てれば良い」って(笑)すでに自分の考えや行動に自信のある方には必要のない思考法かもしれませんね。

私はつい言い訳がましく自分を正当化しようとしがちなので、素直になれる考え方の1つとして使っていくつもりです。

  

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

毒親を持つ人に読んでほしいオススメの本〜毒親育ちが親になるとき〜

毒親に悩んだ人が親になり、子どもを持とうとするとき、一番心配なのは、「自分も毒親と同じことをしてしまったらどうしよう」という不安だと思います。そのときに、自分をどう健康に保ち、子どもとどう良好な関係を築くのか。そんなヒントを与えてくれるおすすめの本の紹介です。もちろん、親にならない方にもオススメです。

 

嫌われる勇気

過去にとらわれず、自分の人生を自分で変えていって良いと背中を押してもらえる本。トラウマに悩まされたり、毒親の価値観と本来の自分との間に挟まれて苦しい思いをしているときに、自分は自分、幸せになっていいんですよと教えてくれます。健全な家庭でのびのびと育った人は、だいたいこの考えを基礎的に持っている気がします。初めて読んだときは、私の主人が書いたのかと思うほど、いつも主人から言われていることがたくさん書いてあって驚きました。健康な人の考え方を学べる本です。

また、直接本の概要とは関係ありませんが、本の中で青年が哲人に対し、失礼な言葉を詫びるシーンがあります。そこで哲人が、「気にすることはありません。プラトンの対話篇をお読みになるといいでしょう。ソクラテスの弟子たちは、驚くほどあけすけな言葉と態度でソクラテスと語り合っています。本来、それが対話のあるべき姿なのです。」(p.57) と答えています。親子、家族で何かについて話し合うとき、それぞれが素直に自分の意見を出し合える家にできたらいいなあと勝手に妄想していました。

 

毒になる親

言わずと知れたベストセラー。きっぱり決別まで考えている人も、そうでない人にも。『嫌われる勇気』と同様、人(毒親)を変えることはできないが、勇気があれば自分を解放することはできると言っています。日本、海外問わず、毒親は世界中に存在し、パターンはどこも同じなんだなと妙に納得してしまいます。

 

愛着障害 子ども時代を引きずる人々

特に母親との関係が健全に築けなかった人向けです。

これを読んで、多くの偉人も親との関係が不安定だったと知りました。

最後の解決策で、これから一緒に家庭を築くパートナーと、安定した家庭を持つことで癒されていくというようなことが書かれていました。実際、私は偶然にもその形をとることになりましたが、少しずつ回復に向かっているので、大正解という感じです。

この本は、解決策を求めるというよりは、親との愛着関係が脆いとどうなるか、回復させるのにどうするか、その基本となる考えを学べる本です。

 

無理して学校へ行かなくていい、は本当か 今日からできる不登校解決メソッド

なんで不登校の本?と思うかもしれませんが、中に書いてある対話例が、子どもの自立を阻む毒親の言葉だったりします。健全な親子のコミュニケーションを知らないで育った私のような人が親になるとき、子どもの話にどう耳を傾けるか、親の考えを押し付けることなく伝えるにはどうしたら良いか、傾聴の具体的な方法がわかりやすく書かれています。自分や子どもが不登校の経験有無にかかわらず、健全な家庭のコミュニケーションを知るのに役立つ本です。 

 

 

親との関係に悩んでいる真っ最中だったり、完全に割り切れていないときは、読むと精神的にけっこう消耗するかもしれません。でも、こういった本を手元に置いておいて、少しずつ何度も読み返すことで、免疫がついたり、自分の中で健康な家庭のイメージが湧きやすくなったりします。少しでも助けになれば嬉しいです。この他にも、健康や子どもの教育についてたくさん本を読んでいるので、またオススメがあれば随時更新したいと思います。

うつは甘えで結構です、でも〜うつ病発症後にわかったこと、症状〜

私がうつ病と診断されてから、約5年たちました。いまでは正しく認識されつつあるうつ病ですが、私は自分が当事者になるまで全く違ったイメージを持っていました。うつ病に対する誤解と、うつ病になってからわかったこと、実際の症状を書いていきます。

 

私のうつ病に対する誤解

1)うつ病になる人は弱い

ちょっと厳しく言われただけですぐ落ち込んじゃう、子どもの泣き虫みたいなものだと思っていました。

そのため、

2)うつ病は甘え、ずるい

うつ病になる人は、やりたくないことから逃げて、それっぽいことを言って診断書をもらって休む、ずるい人だと思っていました。

 

ところが、実際はそんな生易しいものではありませんでした。

 

私がうつ病を経験して知った症状

1)落ち込む以前に身体に異常が出る

意識は普段通りに、起きて支度して外出して、食べて寝て、という生活をしようとしていました。でも、身体が半年以上かけて徐々に普通ではなくなっていきました。そのスピードは髪の毛が伸びるのと同じように、目には見えないけど確実に、といった感じでした。ひどくなっていくときの症状を思い出しながら、少し詳しく書いていきます。

 

・謎の下痢が続く

何を食べても、何を飲んでも、お腹をこわしていました。外出するにも遅れないようにトイレの時間を計画的に確保し、外出先でトイレの場所確認、各駅降車前提で早めに移動開始。いくら時間があっても足りません。これのおかげで得したことは、どこのトイレがきれいか調査できたことだけです。

 

・食欲がなくなる、味を感じられなくなる

お腹が痛くなるせいなのか、食欲がどんどん減っていきました。それに加えて、味が感じられなくなりました。だから、余計に食べることが無意味なものになってしまっていました。味がわからないので、ポテチやチョコレートなど味の濃いお菓子をよく食べていました。少しずつ食べる量が減って行き、ひどいときは1日1食未満で活動していました。

 

・体重が減る

食欲がなくなり、いつも下痢をしていたせいで、危険なダイエットに成功しました。会う人会う人に「痩せたね〜」と言われ、20代のそのときの体重は、いまより身長が低かった中学生のころよりずっと少なかったです。(中学生のころは細身でした。)最終的には15kgほど減って栄養失調状態にまでなってしまいました。

 

・なぜかだるい

とにかく疲れてだるい。例えるなら、ノロウイルスとインフルエンザと気管支炎に一度にかかっているのにマラソン走らなきゃいけないような、重さ、だるさ、疲れ。そんな感じでした。

 

・ほとんど睡眠がとれない

寝つきが悪い、眠りが浅い、悪夢を見る、夜驚、すぐ目が覚める。もともと幼少のころから睡眠は得意ではありませんでした。だから私にとっては「いつものこと」でしたが、それでも1日30分しか眠れないような日が続くのは異常中の異常でした。

 

2)メンタル面の異常が出てくる

・友達と会話がかみ合わない、店員と意思疎通がとれない

眠れないせいなのか、ぼーっとしてるせいなのか、とにかく頭が働かなかったです。本当に簡単な会話が成立しませんでした。例えば、店員さんに「ここ(レシート)にサインしてください。」と言われているのに、ペンを受け取ってそのレシートをなぜか募金箱に入れようとしたり(笑)。きっと店員さんもドン引きでしたよね、意味がわからないし失礼すぎる(笑)今だから書いていて笑っちゃいますが、そのくらい頭がおかしくなっていました。このときは、一緒にいた友人が何度も丁寧に私にやり方を説明してくれて、この話も回復してから教えてくれました。相手が言っていることが理解できないし、自分が思っていることを伝えられない。そういうことがかなり多くありました。

 

・文章が読めない、書けない

会話がかみ合わないのと同様、読むことも書くことも難しくなっていきました。何度も何度も同じ行を繰り返していて進まず、進んでも結局意味がわからない。そしていつものように書くことができない。そもそも何を読んだのかわかっていないし、何を書けばいいのかがわからない。特別難しいことをしているわけでもないのに、何も進まない状態でした。普段、本や新聞を読んだり、思ったことを書いたりするのが好きだっただけに、ここを奪われちゃったのはつらかったです。

 

根拠のない焦り、不安感が一日中付きまとう

この不安感はうつ病の診断から5年たった今でもまだ続くときがあります。何か具体的な心配ごとがあるのなら、不安になっても理解できますが、理由がないのでとても厄介です。私の場合、診断前はちょうどこれから就職活動が始まりそうという時期だったので、最初は就活が不安で焦りを感じているのかと勘違いしていました。

 

・突然泣き出す

理由もないのに悲しくなって、お風呂場やトイレでよく泣いていました。家族がいたので声を出さずに静かに泣きましたが、その泣き方は大切な人を亡くしたような泣き方でした。

 

・昔の嫌なことが思い出されて止まらない

もうずいぶん昔にされた理不尽な思い出などが、大量に連続で湧いて出てきて、自分ではどう頑張っても止めることができませんでした。なんとか気を紛らわそうと音楽をかけてみたり、映画をかけてみたりしましたが、全く効果なし。散歩していても、どんどん嫌な考えが思い浮かんで、何も手につかなくなりました。

 

3)それでもなお、元気に活動しようともがく

頑張らなきゃという謎の義務感に囚われていました。うつ病なんてみじんも思いつかず、体調不良も何かと言い訳を作っては、気のせいだと思い込んでいました。寝ず食べずでも、学校行かなきゃ、就活準備しなきゃ、そればっかり考えていたので、栄養ドリンク1本飲んで平常運転を心がけました。もちろん、栄養ドリンクでもお腹が痛くなるので、早め早めに支度していました。

 

4)自分が価値のない人間だと決めつける

そして最後、悪化に悪化を重ねた末、本当に自殺を考えました。普段の活動はできない、起き上がれないからといって横になっても眠れない、眠っても悪夢を見て発狂して自分の声にびっくりして起きる、好きなことはできない。あれ、私、何してるんだっけ? もう何もできないから終わってもいいんじゃ? 実際に行動に至らなかったのは、思考できず、かつ動けなかったからだと思います。方法が思いつかないし、体が弱っていて大して動けないので、結果的に、うつのせいで自殺を考えているのに、うつの症状に助けられたようなところがあったかもしれません。実際に行動にしてしまう人は、少し体に回復がみられた頃だと聞いたことがあります。私はたまたまタイミングに助けられただけだったのかなと思うこともあります。

 

うつは甘えで結構ですが

はしょった部分もありますが、私のうつ病はだいたいこんな感じで少しずつ少しずつ悪化していきました。いま思うことは、うつ病について知らないと、もしくは誤解していると、自分や自分の大切な人がこの病気にかかったとき、治療が遅れてしまう危険性があるということです。もし当時の私がうつ病について、少なくとも身体症状が出ることくらい知っていたら、半年も我慢することなく、重症化する前に対処できていたのに。もしもっと早く治療を始めていたら、もう少し軽い症状で、回復も早かったかもしれないのに。そう思っています。「うつは甘え」と誰かに言われても、私は何も感じませんが、もしまだそのような勘違いをしている方がいたら、ぜひご自身の体を大切にしていただきたいなと思います。

 

syujin-wife.hatenablog.com

 

 

【洋書比較と選択】どの本を選べばいい? 本の英語レベルがわからないときは

初級〜上級まで洋書の比較、選び方をレベル別に検索する方法やコツをまとめました。洋書を読むのに挫折してしまった経験のある方、アマゾンではわからなかった、探しにくかったという方にも参考になればと思います。

 

レクサイル指数を参考に選ぶ

まず、どのくらいのレベルが読めるのかわからないときは、アマゾンのサイトで『Lexile指数別サンプルテキスト』を見てみましょう。これを参考に、自分の指数がどのくらいか目安を決めます。

https://www.amazon.co.jp/Lexile洋書/b?ie=UTF8&node=3948232051

 

→わからない単語が1文に1語程度のレベルを選びます。

簡単すぎても飽きてしまうし、難しすぎると意味がわからないので読めません。でも、1文に1語わからない単語が出てくるくらいであれば、いちいち辞書を引かなくても、文脈で想像できたりして、読み進めていくことができます。このくらいを目安に、レクサイル指数を決めましょう。

 

→資格試験や検定試験を受けたことがあれば、対応表を参考にレクサイル指数がどのくらいかわかります。

 

必ず興味のある分野から選ぶ

もしその本が、日本語だったら読みたい内容ですか? 新しいジャンルに挑戦するつもりならもちろんOKです! でも、英語のレベルばかり意識しすぎて、合わないものを選んでいませんか?

洋書でもそうでなくても、興味のない本を読むのは大変です。それなのに、興味のない分野の洋書を選んでしまって、「やっぱり私は英語ができないんだ」と思ってしまったらもったいない! 読みたいと思う内容のものを選びましょう。

 

読んでみたい洋書のレクサイル指数がアマゾンに載っていないとき

https://fab.lexile.com

このサイト右上のQuick Book Search に本の題名や著者名を入力してSearchしてみてください。

レクサイル指数が表示されます。

(載っていない場合もありますので悪しからず)

 

自分のレクサイル指数はわかるけど、アマゾンだと探しにくいとき

https://fab.lexile.com

このサイトでレクサイル指数を入力して、Submitをクリック。

次ページでカテゴリーが選べるので好きなジャンルを選択して、検索。

読むのに適した年齢も示されているので、子どもが読める内容かどうかもすぐわかります。

 

該当するレクサイル指数の前後のレベルも買ってみる

レクサイル指数はあくまで目安なので、本の内容によってはレベルが高くても読みやすかったり、レベルが低くても読みにくかったりします。1冊目からアタリを引くこともありますが、やっぱり何冊か読んでみないと合う・合わないがあるのでわかりません。これは日本語の本でも同じだと思います。英語のレベルも含め、期待した内容と違った場合は、別のものを買い直して読んでみましょう。

(例えば、下で紹介している "Flowers for Algernon" はレクサイル指数910L、1冊目の "I Am Malala" は1000L ですが、私はアルジャーノンよりもマララさんの本の方が読みやすく感じました。)

 

原書が英語で、日本語訳が出ている本を選ぶ

例えばハリーポッターシリーズのように、もとが英語で日本語にも翻訳されている本があれば、どうしてもわからなくなってしまったとき、日本語版を補助的に使うことができます。日本語で読んだことがある本を選ぶのも賢いです。内容がわかっているので、理解しやすいでしょう。

しかし、このとき気をつけたいのは、原書から英語に訳されたものは避けることです。例えば、原書が日本語で、英訳された本があれば、はじめのうちはあまりオススメしません。訳が自然で読みやすい場合と、翻訳に忠実すぎて不自然な文章になっている場合があるからです。外国語から日本語に訳された本を読んだことがある方は知っていると思いますが、読みやすい日本語の時と、不自然な言い回しのときがありますよね。英語に訳されるときも同じで、読みやすいときとそうでないときが、わりとはっきり分かれます。ですからまだ洋書に慣れていない場合は、英語以外の言語から英語に訳された本はあとにした方が良いかと思います。もちろん、どうしても好きな本がある場合はぜひ選んでください。

 

原書が英語で、日本語訳が出版されている本の例

原書:Flowers for Algernon

邦題:アルジャーノンに花束を

レクサイル指数:910L

映画化もされているようです。

 

原書:I Am Malala: The Girl Who Stood Up for Education and Was Shot by the Taliban 

邦題:わたしはマララ:教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女

レクサイル指数:1000L

 

原書:I Am Malala: How One Girl Stood Up for Education and Changed  the World

邦題:わたしはマララ:教育のために立ち上がり、世界を変えた少女

レクサイル指数:830L

 

2冊で迷ったらこちらも参考にしてください。

syujin-wife.hatenablog.com

 

洋書に挑戦する前に文法・単語が仕上がっていると理解しやすい

最後に、「結局それかよ!」と言われてしまいそうですが、中高の文法学習を一通り理解していると、英文がとても読みやすくなります。目安はTOEIC550点前後、英検2級くらいです。(参考までに筆者の感覚では、センター試験だと7~8割程度。)読める洋書が子ども向けのものばかりで、選択肢をもっと広げたい!という方は、急がば回れ作戦です。何をするにも基礎になってきますので、この方法は使えます。

 

 

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【わたしはマララ洋書比較】 I Am Malala 2冊の違いは? どっちを選ぶ?

ずっと前から気になっていた話題の本、「私はマララ」。でも買おうと思ったら2冊あってどっちを選んだら良いのか、内容がどう違うのか、そして英語のレベルは難しくないか、迷ったので2冊とも読んでみました。以下、ネットで比較されていた記事も参考にしながら、個人的に感じた違いをまとめてみました。

 
I Am Malala: The Girl Who Stood Up for Education and Was Shot by the Taliban (Written by Malala Yousafzai and Christina Lamb) 
邦題 わたしはマララ:教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女

ラムさんと共著の方は、背景がよりわかりやすく書かれているので、そういった意味で読みやすさがありました。ネイティブの文章に慣れている場合は、こちらの方がスラスラ読めるかもしれません。その反面、マララさんを少し遠くに感じるような、話のインパクトがちょっと薄まっているような、そういった印象はありました。
 
I Am Malala: How One Girl Stood Up for Education and Changed  the World
(Young Readers Edition) 
邦題 わたしはマララ:教育のために立ち上がり、世界を変えた少女

一方、ヤングリーダーズの方は、マララさんの言葉がものすごくダイレクトに胸に響きます。もっといえば、突き刺さります。ただ、より直接的にマララさんの言葉で書かれている分、パキスタンの言葉も多用されていたり(もちろん意味も書かれていますが)、慣れるまで少し辛抱する必要があるかもしれません。ほんのわずかな差ですが、文脈の理解しにくさを感じました。
 

結局どっちをオススメするの?

個人的なおすすめは、「2冊セットで読む」です。理解しやすさではラムさんと共著のもの、だけど、マララさん自身の、シンプルだけど心に強く響く言葉を味わえるのは後者。どちらも捨てられません。だけどどうしても1冊に絞るのだとしたら、ヤングリーダーズの方を選ぶかなと思います。

後者を読み始める前は、「どこか遠い場所で起きた悲劇」くらいの認識でした。でも、家族(特にマララさんのお父様)や友人、近所の人々、学校生活など、読み始めてすぐに、マララさんの実際の生活をとても身近にイメージできるようになってきて、「ああ、これは本当に起きたことなんだ」「遠い場所の誰か」に起きた悲劇でなく、いま現在生きている一人の少女(女性)に起きた話なんだと、とても恐ろしくなりました。こういった距離の近さを感じられるのはヤングリーダーズの方でした。

 

その他の違いは?

もうひとつ、下の参考URLの記事で言及されていて気付いたのですが、2冊の写真の違いも興味深いと書かれていました。前者の裏表紙の写真は、マララさんがお父様を見上げているもので、お二人の関係やマララさんがいかにお父様を尊敬しているかといった雰囲気が伝わってきます。後者の裏表紙の方は、他の写真とは違い、マララさんは写真に顔を向けていません。こういった違いも、本の中身を読んでマララさんの言葉に耳を傾けてこそ理解できるものかもしれません。

(写真はもしかしたら本によって違う可能性があるので、気になる方は購入の際によくご確認ください。)

 

参考: “I Am Malala: Comparing the Young Readers Edition to the “Original” by Kasey 

 

どちらの方が英語が簡単?

英語の難易度にそれほど違いは感じられませんでした。でも、前者のレクサイル指数は1000L程度、後者が800Lくらいのようですので、後者の方が少し易しいかもしれません。ご参考まで。

 

 レクサイル指数についてはこちらの記事にまとめました。

 

 

日本語訳されているものならどっちのバージョンを選ぶ?

和訳されたものを読んでいないのでわかりません。また、答えになっていなくて申し訳ないのですが、できたらぜひ、洋書の方を読んでみてほしいと思います。マララさんの言葉を強く感じられると思うので。

 

 

 

うつ病:眠れなくてつらい

 

こんにちは。

だいぶ時間が空いてしまいました。

その間にも一進一退を繰り返しながら、徐々に生活を取り戻しつつあります。

 

しかし、いまだに夜眠れなくなるのがつらいんです。

しかも健康な人には理解してもらいにくいから余計につらくなることも。

 

だいたい決まって

「予定がないから不規則になりがちなんじゃないの?」

「昔から夜更かしタイプだったんですね。」

なんて言われちゃいます。

けっこうガッカリします(笑)

 

お医者様でさえこんな反応をされちゃうときがありますから

一般の方ならなおさらこういう反応になりますよね。

 

だけど不眠症はそんな簡単なものじゃないんだ! こんなにつらいんだ!

と心の中で叫びつつ、話をそらします。

 

私の場合はほぼ生まれつきの睡眠障害です。

物心ついたときから夜布団に入っても寝つきが悪い。

やっと眠れても悪夢をみて叫んだり、暴れたりと眠りが浅い。

入眠困難夜驚症ですね。

 

もちろん、朝はみんなと同じように幼稚園や学校に行っていました。

幼稚園は2年間皆勤賞。

小学校では合唱部の朝練があったので朝7時には家を出ていました。

中学校ではバドミントン部の朝練で朝6時半には家を出て、

高校でもバドミントン部で、朝7時には家を出ていました。

運動部ですからもちろん放課後もほぼ毎日、土日もほぼ毎回練習に参加していました。

幼稚園からずっと習い事をほぼ毎日していたので、

朝から夜までスケジュールはたっぷり。

 

そして夕飯、お風呂、歯磨きして、就寝。

の、はずが。。。

寝れない!

なんでかわからないけど、寝れない!!

布団に入ったはいいけど、眠れないんです。

パソコンやケータイのブルーライト

そんなものはまだ一般に普及していない時代です。

眠れない理由がわからない。

眠りにつけないし、眠りが浅くて起きる。

あれだけ一日中動いてるのに? なぜ!!!

「朝起きないから生活リズムが~」「夜更かし~」

は全然理由になりません。

(ちなみに高校3年間も皆勤でしたw)

 

そして翌朝、よく眠れなくて回復していないまま

だるい体を引きずって学校へ通います。

高校生ごろにはすでに症状はかなり悪化していたと自覚しています。

ただ当時は「睡眠障害」なんて知らないし、

若さと精神力だけで乗り切っていました。

今考えると恐ろしい! 若さってこわい!笑

 

ついここ数年のことですが、家族や友人に聞いて驚きました。

周りの人たちは

「布団入ったらいつの間にか寝てる。目が覚めたら朝。」

なんだそうです。

 

は???

なにそれ??

 

私にとっては衝撃でした。

私の場合は布団に入って1時間で眠れればまだマシなほうで、

2時間3時間は平気で過ぎていきます。

私が20年以上「普通」「みんなもこんなもんだろう」と思っていたことが

一般には「病気」であったことにただただ驚きました。

 

それでやっと「眠れない」といくら私が訴えても、

「夜更かし」「不規則な生活リズム」を理由に

あっさり片づけられてしまうことが理解できました(笑)

 

もともとの睡眠障害が理由でうつ病になりやすい体質だったのか、

うつ病に近い状態だったから睡眠障害だったのか、

ニワトリと卵でこればかりはわかりません。

そして、過去のことはどうにもできません。

 

じゃあ、どうやったらこの慢性的な「眠れない」を

少しでも和らげて改善していくことができるんだろう?

 

一般的な人たちと同じような生活リズムと睡眠のリズムをつかむには

何をすればいいんだろう?

 

解決法を考えるようになりました。