「夫の愚痴を言う人って、自分もその程度ってことよね?」と静かにしてきたけど

「夫の愚痴を言うってことは、結局自分も同じように思われてるってことでしょ?」

「だから、夫の愚痴は言わないでおこう。」

 

なんて、ちょっと上品ぶってた?ときもあったけど。

 

最近、『妻のトリセツ』を読んでから、気持ちが軽くなった。

 

もちろん、何時間もそれをおおっぴらに話すのは、ちょっとどうかなって思うけど、少しくらいなら話したっていいんだなって、そういう思いに変わった。

 

 

例えば

 

「夫って、なぜだろう、この世で一番腹が立つ。」

(146ページより)

 

本当そうなのよね、これ。不思議すぎる。

 

 

こうして読んでいくうちに気づいたことが2点。

 

1:10年前、この人とだけは絶対に結婚しない!と心に誓った理由がわかった。

※それなのに、その人と結婚したんです。

 

そう、それは一番腹がたつ相手だったからなんだと。

 

裏を返せば、一番大事だったってこと。だから結婚したのか。

 

結婚後、ケンカをするたびに、

 

自分は間違ってしまった。

 

生活能力がなかったから。

 

病気だったから。

 

間違ってこの人と結婚してしまった。

 

若いときにあれほど、この人とはダメだと思ったはずなのに。

 

しかも、自分に生活能力がないために、こんなむかつく人をATMにして生活してるんだ。

 

自分は誰かをATMと呼ぶほど、落ちぶれた人間だったのか。

 

後悔と罪悪感を抱えながら生活していたときも、正直あった。

 

胸が苦しかった。

 

 

だけど、な~んだ。

 

結局夫のこと頼りにしてただけなのね!

 

と思ったら、そんな深刻に考える必要なくなった。

 

だって、一番腹がたつ、期待してる存在なんだから。

 

 

2:コミュニケーション能力が高くて、きっと夫婦仲も良いのだろうと思われるような女性でも、夫の愚痴だけは言う。

 

職場にめちゃくちゃコミュ力の高い人がいる。

 

とにもかくにも、その人に言われると、とってもやる気が高まって、自然に頑張れる。

 

そして本当に、お世辞ではなく全員から尊敬されていて、絶対に悪口など聞かない(本人からも周りからも)。

 

想像すらできない。

 

だけど、そんな女性でも、夫の愚痴だけはポロポロっと出てくる。

 

なんだか愚痴が似合わなくて新鮮で、意外で面白かったのだけど、そうか~そういうことか~と納得。

 

それだけ夫が大事で、期待してるっていうことなんだ。

 

うん、少しなら夫の愚痴を言ったって悪いわけじゃないんだ。

 

 

「私の感情の露出に、まったく動じないのは、この人だけだから。~手放しで泣いてなじって甘えられる、唯一無二の相手だから。」

(147ページより)

 

そうそれ!

言われてみれば確かに!

 

と思われた方もいますよね?

 

こんなにイライラさせられる存在って、本当ないんだけど!って思いながら過ごすから、別れなきゃ!不幸になる!と、そのときは大興奮なんだが。

 

少し冷静になって考えると、

 

いや待てよ?

 

こんな爆発してる私に、耐えられる人って他にいるのか?

 

結局、甘えてるし、期待してるっていうことなんだな。

 

なんだ、私、けっこう夫のこと好きなんじゃん。

 

 

堂々と夫の愚痴パーティーをしましょう!とは言えないけど、

 

ちょっとくらいならポロっと話すのも悪くはないんだな、と肩の力が抜けた瞬間でした。

 

その他共感できる内容多数。

 

女性にもおすすめです。

 

 

妻のトリセツ (講談社+α新書)

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