〜うつ嫁の夫に聞いてみた〜うつ病の恋人と同棲ってできるの?不安は?何に注意してた?
私たち夫婦は、入籍前、私がうつ病真っ只中のときに、夫が私を実家から救い出してくれて、さっさと同棲へと進みました。つまり、うつ病彼女とそれを支える彼氏で同棲生活を送っていました。
うちの場合は同棲のきっかけがレアケかなと思いますが、同棲中の恋人がうつになったという人はいらっしゃるかと思います。
うつ病を支える側の気持ちや、同棲生活について、当時何を考えて生活していたのか、聞いてみました。
以下、統一して「夫」「嫁」と書きますが、「当時彼氏」「当時彼女」です。
ちなみに、生活費も引越し費用もすべて夫持ちでした。
嫁:そもそも、なんでうつ病とわかってる人と同棲しようなんて思ったの?
夫:そうじゃなきゃ、君が死ぬからでしょう。
嫁:え!
夫:君はあのまま実家に住んでても、良くならなかったでしょ? まずは環境を変えなければ、良くなるものもならないと思ったからね。いったん解放されて自由になって、きちんと休まなかったら、あなた死んでたでしょう。
嫁:ハイ、ソウデス。スミマセン、アリガトウゴザイマス。
嫁:同棲するのに不安はなかったの?
夫:うーん、自信があったわけじゃないけど、自分も一人暮らししたいなと思ってたところだったし、ちょうどいいタイミングだったんじゃない?
(嫁:この人、楽観的すぎませんか。)
夫:あーでも、一緒に住み始めたときは不安だったよ。
嫁:そうなの?
夫:うん。俺が会社から帰って、玄関のドア開けるとき、もし死んでたらどうしようって思ってた。特に、玄関開けて電気がついてないときは恐怖だったね。
嫁:ごめん。
夫:死なれるのが一番困るからね。
嫁:そうだよね。今だから笑えるけどね。
嫁:生活してるとき気をつけてたことはあった?
夫:それはもう絶対に否定しないことよ。
嫁:確かにそうだったよね。私が「アイロンができてない、家事ができてない、ごめんなさい」って言うたびに、あなた「途中までやってあればいいよ。俺が一人暮らしだったら進んでなかったはずだから」とか、言ってたもんね。
夫:俺、かっこよかっただろう?笑
嫁:まあね。最近私が元気になっちゃったら、忘れちゃったみたいだけどね。笑
夫:へへ、そう?笑 そんなことないと思うけどなぁ。笑
嫁:負担だと思ったことも多かったんじゃない?
夫:いつまでこの生活が続くのかって思ったことはあったね。
嫁:波が激しいし、家事もできたりできなかったりだったもんね。
夫:そうね。やっぱり一人暮らしだったらこんなもんだと考えるようにしてたね。それでも、人が一人家にいるのに、1週間何も進まなかったときは、正直こたえたよ。
嫁:一人暮らしの自由さはないのに、家事だけ二人分やらされるんだもんね…。
夫:だからまあ、子どもを養ってるような気持ちかな? 間違ったら死んじゃうかもしれないし、頼ろうとは思わなかったね。
嫁:あなた、入籍するときは、相当荒れたよね。
夫:うん。
嫁:あれさ、もしかして、私が将来働けるのか、うつが再発したとき支えられるのか、本当に結婚して大丈夫か、って葛藤があったんじゃない?
夫:うん。全部当たり。いろいろ考えた。
嫁:やっぱり。あのときあなたが荒れてたから私もしんどかったんだけど。それこそ再発するかと思ったわ。笑
夫:うん。あのときは俺、ブレたなと思うよ。
嫁:でも今は平和に過ごせてるから良かったよね。
夫:そうだね。
(嫁:持ちつ持たれつってことにしちゃおう。)