「学校で習っていない漢字を使ってはいけない」を体育の授業に置き換えてみた。

 

 

最近、「"学校で習っていない漢字を使ってはダメ"という指導がなぜ良くないのか」という記事を大真面目に書いていたのですが、書き終わった後にふと思ったんです。

 

「学校で習っていない漢字を使ってはいけない」を

「体育の授業に置き換えたらどうだろう?」と。

 

漢字(国語)の授業だって、体育の授業だって、どっちも大事な授業の1つです。

さっそくやってみましょう。

 

※数字はテキトーです。

例えば、小学2年生のソフトボール投げの平均が、5メートルだったとします。

10メートルは、小学5年生の平均です。

学校では、「小学2年生はソフトボールで5メートルを投げられるように」と指導しています。

Bくんは、10メートル投げました。

 

先生「10メートルは、5年生の記録だから、5メートル投げてね。」

先生「10メートルまで投げられない子への配慮だからね。」

先生「間違ったフォームが身についたら困るからね。」

 

ありえますか?笑

 

何メートル投げても、その子が得意なんだからそれで良いでしょう。

 

50メートル走だって、マラソンだって、どれだけの時間で走ろうが、一生懸命やったなら、速くてもかまわないじゃないですか。

 

遅く走る子への配慮なんてしていますか?

フォームがどうとか言っていますか?

 

私はとにかく体育が苦手で鈍臭い子どもでしたけど、体育の授業中にできない生徒への配慮なんて、されたことはありませんでした。逆に、できる子はどんどんやってくださいって言われていましたけど。

 

漢字だって良いじゃないですか。

得意な子が少し多く知っていても。

どうして漢字になったとたんに、「できない子に合わせよう」になっちゃうんでしょうか。

 

漢字はふりがなで配慮できますよ。

間違っていたら、いつでも直せますよ。

 

「まだ習っていない漢字だから、他のクラスメイトにも読めるように、ふりがなを振っておいてね。」で対応できるんじゃないですか。

間違っていたなら「ちょっと違うね。」と一言添えるだけでそれ以上はいりませんよ。興味があれば自分で調べますから。

そもそも、「習った漢字が正しく書けているか」すら確かめようがないです。また出てきたときに、本人が「あ、ずっと間違って書いてたわ。」と気づけばそれで十分ですよね。

 

このような指導をしている先生や学校は、一体なんの目的で、そこまで「漢字を書ける子」に干渉してくるのか、サッパリわかりません。

 

むしろ、体育の方が残酷でしょうね。

能力差はもちろん、体格差だってあるでしょうし。

学習の方がまだ公平な気がします。

 

早い方にも遅い方にも合わせる必要なんてありません。

指導内容が一律で決まっているなら、教える側はそれに沿って淡々と教えるだけです。

 

漢字が苦手な子もいれば、覚えたい子はどんどん進む。

どっちが良いとか悪いとかではなく、それぞれが等身大で堂々といられればそれで良いんです。

 

「できない子に合わせるから」ではいつまでもひらがなでしょうし、「できる子に合わせたら」先生の方が教えられなくなるでしょう。

 

「できない子に合わせるから」「間違って覚えるから」というのは、配慮の方向性が間違っているんではないですかね。

そんなことを、考えてしまいました。