「学校だと声が小さい」って言わないで〜子どもの人見知り、恥ずかしがり屋でも大丈夫〜

みんなの前で発表するときなど、学校にいるときは声が小さい子っていますよね。特に幼稚園から小学校低学年くらいまでに多いと思います。もちろん、もっと年齢が上でもそういう方はいらっしゃいます。でも、本人は頑張って周りと同じようにやろうとしているので、決して責めず、肯定的に見守ってください。
 
いいところを褒めよう
例えば授業参観に行ってみたら、「うちの子は挙手しないし発表しなかった」「発表してたけど、声が小さいって先生に注意されていた」ということがあると思います。ついついできなかったことや、不足しているところに目が行きがちですが、できたことに目を向けてあげてください。「頑張って発表してたね」「真剣に取り組んでたね」と褒めてあげてください。
 
せっかく親御さんの前でカッコイイところを見せようと頑張ったのに、ダメだしされたら自信をなくして不安になり、それがきっかけでやる気をなくしてしまうこともあります。もしくは、次こそはとやる気を出しているように見えても、それは心からの前向きなやる気ではなく、「親にダメだしされないためのやる気」になってしまいます。これに心を蝕まれると、それがさまざまな障害を引き起こします。
 
人見知り、恥ずかしがり屋=引きこもり では絶対にない
人見知りは一般的に、10歳くらいまでみられるものです。また、それ以降の年齢でも、恥ずかしがり屋、内気な性格の子がいてもなんら不思議ではありません。そして、それ自体が問題になることはありません。問題なのは、親や周囲の大人がそれをネガティブなことだと教えることで、本人までその性格や性質が悪いことだと認識してしまうことです。私は小学校3年生くらいまで人見知りが激しかったです。毒両親からは、「お前は声がちっちゃい」「家ではでかい声でしゃべるくせに」とダメだダメだと散々言われましたが、大学では留学に行って、現地の学生に混じってクラスで発言したり、スピーチしたりが平気になってしまうほど、人見知り、恥ずかしがりなんて勝手になくなりました。それでも自信がないときはまだ声小さくなりますけど。
 
アメリカなんかだと、自分のアイデンティティをしっかり主張しますから、一見みんなが社交的に思えるかもしれませんが、実際は「私は別にシャイではないけど、物静かなだけ」なんてサラッと言っちゃうおとなしい人もいるくらいです。テレビでよくみかける有名な女優さんや俳優さんでさえ「私は人見知りな性格です」っておっしゃる方もいますよね。人見知りだからあなたなんとかしてよっていうのでは困りますけど、別にただの性格なだけで、生きるのになんら問題はありません。うちの毒親みたいに、「人見知りが治らないと引きこもりになる」と信じている人が果たしているのかもわかりませんが、そんなことありえません(笑)
 
堂々と「シャイです」と言わせてOK
声が小さいこと=悪いことになってしまうと、発言すること自体が嫌になり、さらには自尊心をダメにしていきます。私も親に言われすぎたせいで、神経質になってしまって、アラサーになった今でさえ、外で話すときは気にしてしまいます。逆に英語のときは、親に押し付けられた価値観の世界を出られるからなのかわかりませんが、日本語のときよりオドオドせずにはっきり話せてる気がするんですよね。無意識なんですが。
 
どうでもいいことを、親の価値観だけを理由に押し付けても、何も良い結果を生みません。この際、「私はみんなの前で発言するのが得意じゃありません」「私はこういう場面だと声が小さくなっちゃう」と堂々と胸を張らせてやるくらいでちょうどいいんですよ。「どんな性格のあなたでも、お父さんお母さんは受け入れるよ」と表現し続けてください。私は必ずそうすると誓います。
 
また、外だと声が小さくて悩んでいる方は、まずはそれでもいいと開き直るくらいのつもりで自分を肯定してあげてください。何度も言いますが、それ自体はなにも悪いことではありません。どうしても必要に迫られれば大きな声で話せるようになるはずです。もしまだそうでなければ、それはまだ必要なタイミングじゃないだけです。それでいいんですよ。大丈夫です。